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クトゥルフ神話に影響を受けたゲーム4選

Illustration by Hugh Rankin of a scene of H. P. Lovecraft's "The Call of Cthulhu". First published in Weird Tales (February 1928).
Illustration by Hugh Rankin of a scene of H. P. Lovecraft's "The Call of Cthulhu". First published in Weird Tales (February 1928).

クトゥルフ神話の影響を受けた物の1つに、ゲームがあります。

名前だけを取り入れたものから、クトゥルフ神話そのものをゲーム化したものまで様々。

ここでは、TRPG以外でクトゥルフを題材としたゲーム、特にクトゥルフ色の強いものを4つご紹介します。

ボードゲーム『パンデミック:クトゥルフの呼び声』

1つ目はボードゲームです。

モノポリーや人生ゲームのようなものですね。

ただしプレイヤー同士で競うゲームではなく、協力しあってみんなでクリアを目指すものです。

「協力しあってクリアなんてつまらないんじゃ?」と思うかもしれませんが、このゲームの難易度は高く、それぞれの役割に応じた能力を駆使しなければクリアは困難となっています。

じつはこのゲーム、「パンデミック」と呼ばれるボードゲームの派生作品になります。

パンデミックは世界中で評価されており、数々のコンクールで受賞経歴を持つ非常に優れたゲームです。

こちらは世界中に広がる感染症を根絶するという目的で、プレイヤーは「科学者」、「研究員」、「衛生兵」などに分かれ、それぞれの特技を使ってゲームクリアを目指します。

『パンデミック:クトゥルフの呼び声』はそのシステムを流用し、邪神の復活を阻止するゲームです。

パンデミックのできの良さから考えても、このゲームが面白いものであるのは間違いありません。

舞台は複数のシナリオに応じて選ばれますが、どれもクトゥルフ神話に登場する有名な町になっています。

内容物にはオールドワンカード、正気度トークン、正気度ダイスなどが見られますので、クトゥルフファンにとってはなんとなくテンションの上がるシステムではないでしょうか。

パンデミックの派生作品ではありますが、これを知らなくても単独で遊べますし、未経験の方でも遊びやすいと思います。

なお、プレイ人数は2人から4人、プレイ時間は40分程度となっています。

TRPGほど、人数も時間も必要としません。

「少し暇ができたときにパパっと遊ぼうか」という感じで、楽しめるゲームですね。

PC用フリーゲーム『クトゥルフの弔詞 ~夢声慟哭~』

クトゥルフ色が強くて、一人で遊べるゲームをお望みの方にはこちら、『クトゥルフの弔詞 ~夢声慟哭~』がオススメです。

ノベルゲームのため読むことがメインですが、クオリティの高さは間違いありません。

フリーソフトにも関わらず、クトゥルフとしての完成度はゲームメーカーが作った物に匹敵するほどの狂気具合。

これがタダで遊べるなんて、正気度が削られそうです。

ただクトゥルフ色が強いため、ある程度の知識を持っていないとわけが分からない部分があります。

もっとも、クトゥルフの作品はどれも知識がないと「よくわからない……」となることが多いです。

あえて手を出そうと思う人は、ある程度の知識を持っているのだろうと思います。

有名な旧支配者の名前、それがいる場所、それに従っている者、といった知識がある方なら、十分楽しめる内容ですよ。

なお、プレイ時間は2~3時間程度ですが、マルチエンディングのため何度かやり返すことになります。

むしろ、「またプレイしたい!」となるほどよくできたゲームですので、パソコンをお持ちの方はぜひプレイして下さい。

(多角的創作団体 猫ノ事ム所:クトゥルフの弔詞 ~夢声慟哭~

PS2用『機神咆吼デモンベイン』

「這いよれ! ニャル子さん」の5年程前に、「クトゥルフブーム」を作ったゲームです。

魔道書「ネクロノミコン」、「ナコト写本」、「ルルイエ異本」を美少女化し、這いよる混沌「ナイアルラトホテップ」をグラマーなお姉さんにしてしまった上に、巨大ロボット物にしてしまったとんでもない作品です。

それだけなら、クトゥルフ神話からかけ離れすぎてるとお叱りを受けそうですよね。

しかし、思っている以上にクトゥルフ神話に基づいた展開があり、楽しめる内容になっているのです。

特に、ナイアルラトホテップの行動はまさに神話通りになっています。

詳細は明かしませんが、ミスカトニック大学で魔術を学んでいた主人公に対し、堂々と「ナイア」と名乗ります。

序盤は主人公に協力しながらも敵側とも繋がりを持ち、中盤から後半にかけて双方が争っている裏で暗躍していくのです。

完全な黒幕、これぞナイアルラトホテップの真髄ですね。

普段はお色気キャラになっていますが、本性を現した時はその落差にショックを受けるキャラでもあります。

このあたりも、ナイアルラトホテップらしい設定となっています。

その破天荒さのため、旧来のクトゥルフ神話ファン、特にラブクラフト神話のファンからは批判されたゲームではあります。

しかし、これからクトゥルフに興味を持った人が多いのも事実です。

10年以上前の作品のため、「PS2」用のゲームにはなってしまいますが、まったくクトゥルフを知らない方、ややこしい専門用語や言い回しは遠慮したいという方にもオススメですので、ぜひ遊んでみてください。

荒唐無稽スーパーロボットアドベンチャーですが、しっかりとクトゥルフしています。

PS4 / XBOX ONE / PC『CALL of CTHULHU』

発売以来、かなり人気のあるクトゥルフ神話ゲームです。

タイトルはそのもの『CALL of CTHULHU』。

ゴシック・ホラーの雰囲気を持つアドベンチャーで、アクションや戦闘よりも探索、説得などの機転を活かすことが重要になるゲームです。

TRPGをベースにして作られており、正気度と狂気もしっかり取り入れられています。

このゲームには銃器も登場しますが、それで宇宙的脅威に立ち向かうよりも、知識やステルスを駆使して行くほうが有利に進めることができます。

逆に、狂信者の集団に銃を向けても数で負けてしまうどころか、その発射音が招かざる脅威を呼び寄せる原因となり、いっそう危険な状況を生み出すことになります。

このゲーム最大の特徴は、やはり正気度です。

脅威と対峙する、混沌の深淵に関わる文献を読む、こういった場合に正気度は失われ、プレイヤーは徐々に狂気へ落ちていくことになります。

また魔法的なアイテムも登場し、それを使うことでゲームを有利に進めることもできますが、そういったアイテム自体は宇宙的脅威に関するものでもあり、使う度に正気度を失っていってしまうのです。

なかなかクトゥルフらしいゲームだと思いませんか?

シナリオには、多くのTRPG作品を手がけたMark Morrison氏が携わっていますので、TRPGファンの人気は高いです。

まとめ

今回挙げさせていただいたものは、極めてクトゥルフ色が強いものばかりです。

年齢制限のあるもの、古くて入手困難と思われるものは省かせていただきました。

それらも含めて、クトゥルフ神話は様々なゲームに登場しています。

神話を知っている人なら、「これはクトゥルフネタだな」と思えるのですが、ご存じない方は気付かずに遊んでおられることでしょう。

いまや、ゲームの元ネタとして重宝されているクトゥルフ神話。

身近なゲームにも含まれていますので、じつはすでにあなたも侵食されているかもしれません。

くれぐれも狂気に陥らないよう、お気をつけ下さい。

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