- 種別:円卓の騎士
- 親族関係:ガウェインの弟
ガウェイン一族の次兄。兄ガウェインとは対照的にちょっとトゲのある性格だったらしい。兄とは不仲?
まさに忠臣 円卓の騎士「アグラヴェイン」
ガウェインの弟の1人で、兄弟たちとともに初期から叔父であるアーサー王の忠実な部下として活躍した。
基本的に主君第1主義の典型的な「忠臣」であり、主君に恥をかかせるものに対しては相手が誰であれ容赦しなかった。
実際にアーサーに恥をかかせようとするものが存在しなければ、彼らも平和と栄光に包まれた生涯を送るはずだったのだが、不幸なことに「主君に恥をかかせるもの」は存在した。
つまりランスロットである。
聖杯探索に失敗したあたりから、ランスロットとグィネヴィアとの不倫は、かなりおおっぴらなものになり、円卓の騎士たちもそのことをそれとなく知るようになっていたらしい。
ある時、騎士たちの集まりでこのことが話題になり、アグラヴェインはモードレッドとともに「これ以上の主君への恥辱を忍ぶことはできない」といい放つ。
兄ガウェインは政治的配慮から、少々のことは大目に見ろ、と弟を諭すが、アグラヴェインはこれを聞き入れない。
当時、騎士たちの間では、噂レベルの嫌疑に対して自分の剣で疑いを晴らす、という習慣があった。
つまり、告発した相手と決闘して、勝った方が正義ということにしよう、というものだ。
円卓の騎士団長と正面きってやりあってもとても勝てない、と思ったアグラヴェインは、噂を元にした告発ではなく、絶対的な証拠を手に入れようと考える。
その結果、13人の仲間たちを集めたアグラヴェインは、アーサー本人の許しを得た上で彼らとともにグィネヴィアの寝室に乱入し、不倫現場を目撃する。
逆上したランスロットは剣を抜いて騎士たちに襲いかかった。
騎士たちは完全武装だったのだが、アグラヴェインを含む13人までがランスロットに討たれてしまった。
生き残ったのはアグラヴェインの義理の兄弟であるモードレッドだけだったという。
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