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【アーサーの一族】グィネヴィア

『グィネヴィア王妃の五月祭の祝い』
『グィネヴィア王妃の五月祭の祝い』(ジョン・コリア、1900年)
  • 類別:アーサーの一族
  • アーサーとの関係:妻

アーサー王物語では「最高の貴婦人」とされる女性。ただし現代人の目からすれば、単なる不倫女に見えてしまうかも。

アーサーの妻、女王「グィネヴィア」

アーサーの妻にしてランスロットの愛人。

アーサーの同盟者である、とある王の娘であった。

アーサーがブリテン統一戦争を遂行している最中に知り合い、戦いが終わった頃に結婚したらしい。

アーサーは15歳でエクスカリバーを抜き、ユーサーの後継者としての基礎資格を得ているが、その後割に長い統一戦争を戦い抜かなければならなかったようだ。

このためグィネヴィアとは結構な年齢差があったのではないかとも推測される。

英雄ではあるが加齢臭の漂い始めた亭主を嫌い、自分と同じ世代の美青年ランスロットに惹かれていくのは、本能に忠実な女性の生き方としては同意を得られるものだろうと思われる。

だが、一国の女王の生き方としては最悪の部類に属すると判定されるのも仕方がないことだろう。

『王妃グィネヴィア』(ウィリアム・モリス)
『王妃グィネヴィア』(ウィリアム・モリス)

それはともかく、アーサーの妻であることよりもランスロットの愛人であることが強調されるようになったのは、フランス系の各種説話によってである。

最終的にマロリーがまとめた話は、フランス系の説話にかなり傾斜したものになり、ランスロットがほとんど主役になってしまっている。

グィネヴィアのキャラクターが変化したのは、この結果であろうと思われる。

グィネヴィアはランスロットから終生変わらぬ愛情を捧げられるが、他の円卓の騎士たちからの評判は極めて悪い。

最終的にランスロットとの浮気がバレた時、アーサーは原告・被告双方の代理人の騎士を決闘させて決着をつけようとしたが、彼女のために戦ってやろうという騎士は皆無だったのだ。

なおマロリーの著書などでは、グィネヴィアはかなり嫉妬深い女性として描かれている。

ただし、その嫉妬はアーサー絡みで発揮されることはまずなく、ほとんどがランスロット絡みである。

この点も、英雄の正妻でありながら、後世の人たちの支持を得られなくなってしまった原因をなしていると考えられる。

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