- 種別:円卓の騎士
- 親族関係:ガウェインの弟
ガウェイン5兄弟の2番目と3番目。アーサーよりもランスロットになついていたことが、身の破滅を招くことになる。
ランスロットを敬愛する円卓の騎士たち「ガヘリス/ガレス」

アーサーの異父姉モルゴースの息子で、ガウェインの弟にあたる。
ガウェインたちの兄弟は、アーサーの血のつながった一族でもあるため、アーサーの側近第1集団を形成していた。
しかしその中でも微妙に派閥が分かれており、次兄アグラヴェインは何をおいてもアーサー党、ガヘリスとガレスの2人はランスロット党で、長兄ガウェインがバランスを取るという役割を果たしていたのだ。
ランスロットがアーサーの忠実な家臣である間は問題はないが、彼の度を超したグィネヴィア崇拝が不倫へと発展すると、ガヘリス/ガレスたち兄弟の関係も影響を受けるようになる。
アーサー様原理主義のアグラヴェインは、腹に一物ある義弟モードレッドとともに不倫現場に突入してランスロットに逆上されて殺される。
その後グィネヴィアは不倫女房として火あぶりにされることになる。
ガヘリスとガレスは、「敬愛するランスロットが愛を捧げたただひとりの女性であるグィネヴィア様処刑に賛成したと思われたくない」という理由で、鎧を身につけずにグィネヴィア引き回しの行列の護衛をしていた。
そこにランスロットが登場し、行列の護衛を皆殺しにしてグィネヴィアを奪い逐電する。
この際、彼は護衛が鎧を着ているかどうかなどは一切考慮しなかったので、ガヘリス/ガレスの兄弟は哀れにも一撃で昇天することになってしまった。
長兄ガウェインは、次兄アグラヴェインが死んだ時(この時、ガウェインの息子2人も死んでいる)には怒らなかったが、ガヘリスとガレスが死んだ時には激怒し、「何があってもランスロットを殺す」と誓いを立てた。
かくしてガウェインは反ランスロット派の急先鋒となり、いまだにランスロットとの戦いをしぶる主君アーサーを焚きつけて、フランスにあるランスロットの居城を攻撃することになるのである。
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