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【円卓の騎士】エクスカリバーを湖へ返した騎士:べディヴィア

エクスカリバーを水に投げ入れるベディヴィア(オーブリー・ビアズリー、1894年)
エクスカリバーを水に投げ入れるベディヴィア(オーブリー・ビアズリー、1894年)
  • 種別:円卓の騎士
  • 親族関係:ルーカンの弟

アーサーの最後を看取った人物。それ以外ではほとんど活躍しないが、実在説もあるほど起源の古いキャラクターでもある。

エクスカリバーを湖へ返した騎士「べディヴィア」

円卓の騎士たちの中で、最後までアーサーに付き従ったとされる人物。

かなり古い文献にも登場するので「実在説」すらある。

円卓の騎士の1人に擬されてはいるが、そこでの彼の役割は酌係であって、武勲とは多少縁遠い騎士生活を送っていたようだ。

ただその一方で、片腕ではあったがすぐれた勇者であった、とする説話もある。

そうした中世無比のベディヴィアの見せ場は、アーサーが瀕死の重傷を負った時にやってくる。

アーサーは苦しい息の下で、ベディヴィアに、愛剣エクスカリバーを湖に投じるようにと命令したのだ。

ベディヴィアはいわれた通りエクスカリバーを持って湖畔に出たものの、稀代の名剣を投じるのが惜しくなり、密かに隠してアーサーの元に戻った。

アーサーは剣を投じた状況を尋ね、ベディヴィアは「単に水音がしただけだった」と答える。

それを聞いてアーサーは、ベディヴィアが嘘をついていることを見破り、もう1度剣を水に投じるように命じた。

ベディヴィアは再び剣を投じたふりをし、その嘘をアーサーに見破られる。

3度目にようやく決意したベディヴィアは、エクスカリバーを湖にめがけて投げた。

すると湖水から若く美しい女性の手が伸び、エクスカリバーを受け取ると、その柄を握ったままするすると水中に沈んでいった。

このことを復命するとアーサーは自分を水際まで連れていくように頼む。

ベディヴィアがその通りにすると、水際に貴婦人たちを乗せた小舟がやってきて、アーサーを連れ去った。

『アーサー王の死(アーサー王と三人の湖の乙女)』
『アーサー王の死(アーサー王と三人の湖の乙女)』(ジェームズ・アーチャー画、1860年)

翌日、ベディヴィアは1つの新しい墓を見つけ、そこにアーサーの名が刻んであることを知り、失神する。

息を吹き返した後、彼は森の奥へと入り、やはり隠者となっていた元カンタベリ大司教のもとに身を寄せて、祈りの生活を送った。

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