- 種別:サラセンの騎士
- 親族関係:特になし
金髪のイゾルデを追いかけ回していた、いってみればストーカー。しかし、最後の頃は「吠える怪獣」なるモンスターに鞍替えする?
金髪のイゾルデを追い回すサラセンの騎士「パラミディーズ」
サラセン、つまりアラブ世界出身の騎士。
ひょっとすると、アーサーのブリテン統一戦争の時に、マーリンが招き寄せたサラセン軍団に所属していたのかも知れない。
このパラミディーズ、やがてアイルランドにひょっこりと現れ、王女イゾルデ(金髪のイゾルデ)に一目惚れする。

その後なんのかんのと王女にまとわりつき、「あなたのために洗礼を受ける」などといい出した。
当時、イゾルデのもとで怪我の治療中だったトリスタンは、これを聞いて激怒し、校舎の裏……ではない馬上槍試合でパラミディーズを叩きのめす。
相手を倒してもまだ怒りの収まらないトリスタンは、「今後1年、武装禁止」とパラミディーズにいい渡す。
武人として最大級の恥辱を受けたのに、パラミディーズは懲りずにイゾルデの後を追い、その度にトリスタンに倒された。
トリスタンのパラミディーズ嫌いは徹底しており、ある試合でアーサー王側にパラミディーズがついたと聞くと、アーサー王チームを抜け出して敵方に荷担する、という始末であった。
それでもなおかつストーキングをやめないパラミディーズにトリスタンはキレ、最後の戦いを申し入れる。
これにパラミディーズは完敗するが、もうこの頃になると2人は「強敵」と書いて「とも」と読む関係になっていたらしい。
パラミディーズは負けを認め、ストーキングをやめて洗礼を受ける、と誓った。
しかしこの頃、パラミディーズは「グラティサーント」または「吠える怪獣」と呼ばれるモンスターの追跡者となっていた。
これは最初、パーシヴァルの父ペリノア王が追いかけていたものだが、何故か彼がその役目を引き継いだものである。
どういう心境で美女からモンスターに鞍替えしようと思ったのかはわからないが、その後彼は長きにわたってグラティサーントを追い回したという。
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