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【コーンウォール王】トリスタンの叔父でイゾルデの夫:マルク王

アーサー王
  • 種別:コーンウォール王
  • 親族関係:トリスタンの叔父

甥トリスタンからその恋人を奪い、強引に甥を不倫男にした王。なぜかアーサーの生まれた城を居城としていた。

【コーンウォール王】マルク王

コーンウォールのマーク王(ハワード・パイル 画、1905)
コーンウォールのマーク王(ハワード・パイル 画、1905)

「コーンウォール」ティンタジェル城の城主。

ティンタジェルというのはアーサーが生まれた城のこと。

アーサーの母の正式な夫ゴルロイスが死んだ後はユーサーに奪われたはずなのだが、それがどうしてマルク王のものになったのかは不明。

ついでに、コーンウォールの地はマルク王とトリスタンの父の2つの王国があったはずなのだが、トリスタン説話が進行するに従って、トリスタンの故国の存在はかすんでしまい、マルク王の国だけが存在するかのようになってしまう。

これは、元々別々だった説話を強引に1つにまとめた結果生じた「手術の傷痕」のようなものだろうと思われる。

マルク王を挟んでトリスタン、金髪のイゾルデという構図は、そのままキャメロットにおけるアーサー王、ランスロット、グィネヴィアという構図と重なるのだが、どちらかがどちらかの原型であったのかどうかは不明。

基本的に、フランス人が主君の妻である貴婦人に忠誠を尽くす騎士の話が大好きだったために、結果的に類似するようになったのかも知れない。

複数の話をつぎはぎしたツケは、マルク王の性格にも現れている。

マロリーの物語の場合、マルク王はある時はトリスタンに対して寛容な、優しい叔父としての顔を示す。

しかし、数ページも読み進めると、自分の美人妻を狙う(自分が横取りしたことは棚に置く)不倫男として、他の部下に抹殺を指示したりするのである。

いわゆるツンデレまたはヤンデレっぽいが、美女ならともかくいい年をしたおっさんがこういう性格をしていても不快なだけだろう。

トリスタンの物語が終わると、同時にマルク王も表舞台から姿を消してしまうため、聖杯伝説やアーサー王最後の戦いにどう絡んできたのかは一切不明となる。

彼の王国さえ、その後のエピソードでは完全に忘れられている。

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