【アーサー王伝説】マーリンが作った魔法のテーブル:円卓

円卓と聖杯
円卓と聖杯
  • 種別:テーブル

マーリンが作った魔法のテーブル。しかしそのサイズ・形状は伝承によってさまざまに異なっている。

円卓の騎士たちが使う魔法の円卓

アーサー王と円卓の騎士を描いた中世の西洋画
アーサー王と円卓の騎士を描いた中世の西洋画

キャメロットのアーサー王の宮廷に設置された、巨大な円形のテーブル。

最初マーリンの手によって作られ、キャメラードの王ロデグランスの城に保管されていた。

やがてロデグランスの娘グィネヴィアとアーサーが恋仲になり、これはチャンスだと思ったロデグランスはあの手この手を使って、2人を結婚させる。

この時、円卓は、嫁入り道具としてロデグランスからアーサーに贈られた。

円卓のサイズと定員は、物語によって大きく異なる。

一般的なのは「定員13人」 というもの。

最後の13番目の席は、座った者は必ず命を落とす「危険の席」とされたが、最終的に聖杯の騎士ガラハッドがこれに座るようになったという。

無論、これは円卓の騎士の数を、キリストの弟子の数に合わせて調整した後世の作為である。

より古い文献においては、円卓の騎士の数は数百人とも、数千人ともされている。

だから絵画「最後の晩餐」で、キリストと13人の弟子が使っているテーブルのようなサイズではなく、野球場のフィールド全体よりも巨大なものであった可能性もある。

最後の晩餐(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
最後の晩餐(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

先の「定員13人」の円卓の場合、それぞれの席には、自動的に騎士の名前が彫り込まれるようになっていたという。

騎士が何らかの理由で命を落としたり、円卓の騎士としてふさわしくない振る舞いをすると、その名前は消えてしまう。

しかし、前の騎士よりも円卓に座るのにふさわしい騎士が登場すると、これまた自動的にその騎士の名前が刻まれるのだという。

ところで円卓の騎士だが、定員13名の場合でも時期によってメンバーに異動がある。

初期においてはアーサーの養父エクトールなども、円卓の騎士だったのだが、後に引退したらしい。

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