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【都市伝説】映画『スターウォーズ』はイスラムの影響を受けている?

ハリウッドのSF超大作シリーズとして有名なスターウォーズ。

「銀河系の遥か彼方で……」というオープニングメッセージと共に始まる壮大な宇宙戦争の物語に、胸を躍らせた人は少なくないはずです。

ところが、英語圏のネットでSTAR WARSの情報を収集しようとすると、奇妙なことに気づくはずです。

「スターウォーズの世界観は実はイスラム教をモデルにしている!」

「イスラム過激派テロリストはスターウォーズを参考に戦略を立てている!」

そんな話題をよく見かけるのです。

もちろん、こんなのは都市伝説に過ぎません。

特にテロリストの戦略うんぬんのところは、まじめに取り上げる必要はないと思います。

ただし!

火のないところに煙は立たぬと言いますが、この都市伝説、まるっきりでたらめとも言い切れない点もあるのです。

じつは、たしかにスターウォーズの設定には「イスラム教が出典と考えると説明できること」がいっぱいあるのです。

より具体的に言うと、イスラム教の中の「スーフィズム」という潮流と、スターウォーズに出てくる「ジェダイ騎士団」というキャラクター集団の思想が、とても類似しているのです。

そもそも「スーフィズム」とは何か?

スーフィズムという考え方は、どのようなものか?

ここからは山川出版社から出ている『スーフィー教団 民衆イスラームの伝統と再生』という本を参考文献に、整理してみましょう。

  • まず、それは日本仏教でいう密教にどこか似ている。コトバで説明されているイスラムの教えは「初心者向け」であって、実はその裏に、コトバでは理解できない奥深い精神世界が広がっているのだ、そしてそれは修行を積んで体得していくしかないものなのだ、とする考え方です
  • スーフィズムでは、イスラム教徒と聞くと私たちが一般的にイメージする「一日に五回のお祈り」とか「豚肉は禁止」とか「年に一度断食を行う」とかいった「しきたり」も、イスラム教の「初心者向けのトレーニング」にすぎないとされます。その裏にはもっと激しい修行の道がある。ただしそれに入門するのは本当に「真のイスラム」を知りたい覚悟がある人のためであって、そこまで努力をしなくてもいい人は、「しきたり」を守っているだけで十分である、という整理です。仏教の「形式的なお作法」と、本当に密教や禅で行われている「きびしい修行」との違いに似ています

また、これは流派にもよるようですが、上記の修行を積むと一種の奇跡を起こすことができるようになる、ともされています。

なんとなく、「ジェダイと似ている」と言われている箇所がわかってきましたでしょうか?

スターウォーズの「ジェダイの騎士団」と比較してみた場合

まず気がつくのは、

「このような奥義は師匠から弟子へと伝えられなければいけないものであり、間違った師匠についたり、独学でやろうとしたりすると、たちまち正道を外れて邪道に落ちてしまう危険なもの」

とされていることでしょうか。

これはまさに、ジェダイの修行と「ダークサイド」の関係そのままです!

先述の参考文献から、この機微にかかわるところを引用してみましょう。

「まず、修行を志す者は、すでに修行を終えて神との合一をはたした人物に弟子入りをし、その指導のもとに修行を進める。「師をもたない者には悪魔が師となる」という言葉があり、一人で勝手に修行を行うことは非常に危険であると考えられた」

「まず修行を志す入門者はバイアとよばれる師弟の誓いを導師との間に結ぶことで、はじめてその流派を学ぶことが許される」

「一般に教団は、導師を頂点とするヒエラルキー的な組織であったと説明される。教団の長はもちろん導師であり、その下にすでに修行を終え、次なる導師の候補と認められたハリーファたちがいる。ハリーファは、導師の生前はそのもとにとどまって補佐役を務めたり、あるいは自ら修行者を指導したりすることもあれば、導師のもとを離れて別の土地で弟子をとることもある。そしてハリーファの下にムリード(求道者)とよばれる修行中の弟子たちがいる」

これはスターウォーズのジェダイの騎士団が、「必ず師匠と弟子が組になって動かないといけない」としているルールとよく似ています。

その上、導師を頂点とする「師匠と弟子関係のヒエラルキー」が共同体を支えているあたりも、映画に出てくる「ジェダイの騎士団」の組織体とそっくりです!

もっともイスラムに似ているのも当然かもしれません。というのも監督のジョージ・ルーカスは・・・

こう並べてみると、都市伝説として片づけて終わらせるには勿体ないほど、イスラムとジェダイにはどこか類似点があると言えるのではないでしょうか?

もっとも、この類似点はスターウォーズの第一作が誕生した経緯を知っていると、そんなに不思議なことではないかもしれません。

というのも、スターウォーズの監督であるジョージ・ルーカスは、脚本を練り上げるにあたって、「できるだけ世界中の人に広く理解されるように、世界各地の神話や宗教の本を集めて、そこからエッセンスを拾い集めて世界観を作りこんだ」という証言をしているからです。

ましてやスターウォーズ第一作のロケ地は、イスラム圏であるチュニジアでした(前半の「砂漠の惑星」です!)。

ジョージ・ルーカスがスターウォーズを考案するにあたってイスラム教の本を読んでおり、そこから何かしら大きなインスピレーションを受けた、ということは、おおいにありそうな話です。

ということは、スターウォーズには、その他にも意外な宗教や神話からの「引用」が隠されている可能性も高いということです。

もしかしたら東アジアからの影響もどこかにあるのかも?!

などと思いながらスターウォーズの映画をもう一度見直してみると、また新しい発見があり、面白いかもしれません。

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