2003年に第一作目が公開された「パイレーツオブカリビアン」。
その後シリーズ化し、世界中で絶大な人気を誇っています。
日本でも海賊と言ったら、「ONEPIECE」のルフィか「パイレーツオブカリビアン」のジャック・スパロウ船長を想像する人が多いのではないでしょうか。
この映画は海賊が活躍するエンタメ作品であり、あくまでフィクションです。
しかし、じつは映画に登場するもののなかには、史実がモチーフになっているものもあります。
そこでこのページでは、映画「パイレーツオブカリビアン」に登場するもののなかで、史実がモチーフになっているもの2点をご紹介しましょう。
パイレーツオブカリビアンのポートロイヤルは実在した!
ジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス・スワンが出会う町として第一作品目の冒頭から登場するポートロイヤル。
様々な海賊たちが集う、アウトローの町として描かれている場所です。
このポートロイヤルは、一見すると「パイレーツオブカリビアン」オリジナルの架空の町のように見えますが、じつは1660年頃のジャマイカに実在した町です。
当時のカリブ海は、新大陸をみつけて一攫千金を夢見る航海者たちが大勢いました。
しかし、彼らは母国スペインの情勢が変化したことで行き場を無くし、海賊と化してしまいました。
最初は細々と10人くらいの集団で生活していましたが、物々交換で貿易船から武器を得るようになって状況は一変します。
彼らは農園などを襲う「バッカニア」と呼ばれ、恐れられるようになったのです。
彼らはラム酒をこよなく愛し、権力と束縛とスペインを嫌いました。
国籍、民族の垣根無く、妻の共有や同性愛など宗教にも縛られない無頼の輩がカリブ海の重要な港町に集ったのです。
これが、ポートロイヤルです。
映画の通り、まさにアウトローばかりの悪の巣窟だったようですね。
ここから多くの有名海賊が登場しますが、1692年の大地震で起きた津波により、町は崩壊します。
その後復興される事は無く、悪の町ポートロイヤルはあっけなく終焉を迎えました。
やっぱり女に弱い?ジャックスパロウにはモデルがいた!
ジョニー・デップ扮するジャックスパロウは、いい加減だけどセクシーでおちゃめ、それでいて賢いヒーローです。
ジョニー・デップはジャックスパロウの役作りに、ローリングストーンズのキース・レジャーを参考にしたと言われています。
しかしじつは、ジャックスパロウのキャラクターにはモデルがいたという説があります。
その人物とは、18世紀に活躍したジョン・ラカムという海賊です。

ジョンは最新ファッションを好んだ伊達男だったと言われています。
派手な活躍こそありませんが、小型船の機動力を活かした略奪行為を得意とした非常にずる賢く、合理的な頭脳の持ち主でした。
いっときは海賊から足を洗って静かに暮らしていましたが、アン・ボニーという勝気な女海賊と出会い、メロメロになってしまいます。
そして、人妻のアンに夢中な彼は平穏な生活を捨てて、船を奪ってアンと共に駆け落ちしてしまいます。
その後、彼とアンの船にはメアリーという女海賊も仲間に加わりますが、当時船に女を乗せるのは良くないと言われていました。
しかし、女大好きなジョンにはお構いなしです。
男勝りで勇敢な女海賊に囲まれ幸せに過ごしてましたが、やがて逮捕され絞首刑にされてしまいます。
ジャックスパロウもエリザベスやティア・ダルマ、アンジェリカなど、勝気な女性に非常に弱かったという共通点がありますね。
ちなみに、ジョンの海賊旗はジャックスパロウの船の旗として使用されました。
まとめ
「パイレーツオブカリビアン」から実在した海賊像について迫ってきましたが、いかがでしたか?
ここでご紹介したことはほんの一部に過ぎません。
海賊黄金時代について調べてみると、より一層映画を楽しむことができるでしょう。
カリブの海賊に興味を持った方は、是非一度調べてみてくださいね。
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