フレイヤは北欧神話に登場する愛と豊穣の女神で、大人気アプリのパズドラやモンストでも彼女がモチーフとなったキャラクターが活躍しています。
北欧神話の華ともいえる女神フレイヤの魅力に迫ります!
自由奔放! 欲望に忠実な『愛と豊穣』を司る女神

女神フレイヤは、まさに北欧神話の華と呼ぶに相応しい程の美貌の持ち主です。
女性が持つ良い部分、悪い部分の全てを併せ持った存在として描かれています。
自由奔放な性格で「欲しい!」と思ったものは、どんな手段を使っても手に入れる行動派。
神や人間は勿論のこと、巨人すらも虜にする魅惑的な女神でした。
登場する神々の多くが美麗であると表現される北欧神話の中でも、溢れ出る美貌は随一だったとされます。
トールの持ち物である槌「ミョルニル」を盗んだ巨人スィアチも、鉄槌を返す条件として彼女を結婚相手として指名したエピソードも有名ですね。
双子の兄であるフレイも色気のあふれる男性の神で、フレイヤと同じく、その美しさからたくさんの民衆に慕われていました。
双子そろって美男美女の神々だったなんて、うらやましい限りです。
フレイヤは2匹のネコが引く車で優雅に移動していたようです。

当時ネコは多産の象徴として考えられていたようで、縁起のよいものとされていたかもしれません。
彼女は下界に住む人間たちに、果実や花をばら撒きながら天空をかけていたようです。
その恩恵に預かった人々は大変喜び、フレイヤを豊穣の女神として慕っていました。
愛くるしいネコと美しい女神が並んで空を駆ける姿は、とてもサマになっていたことでしょう!
黄金の首飾りにまつわるエピソード

フレイヤの首もとには黄金の首飾りが輝いていました。
世にも珍しい形状をしたこのアクセサリーですが、実はこれを入手するまでの間に、とても彼女らしいエピソードが残されています。
ある日、フレイヤは四人の小人たちがきらきら輝く金の首飾りを作っている所を目撃します。
そう、北欧神話で有名な「ブリージンガメン」という名前の装飾品です。
手先が器用な小人たちが作り上げた首飾りは、技術の結晶といわんばかりにすばらしい品物でした。
この首飾りに魅せられたフレイヤは「その首飾り、売ってくれないかしら?」と申し出ますが、彼らは決して首を縦には振りません。
代案として、小人たちはフレイヤが四人とそれぞれ一夜を共にするならば譲ると答えたそうです。
北欧神話の中で小人たちは優れた技術を持つ一方で、しばしば卑しい存在と描かれることがありました。
そんな彼らに四日間も代わる代わる抱かれ続けるなんて、常人にはとても受け入れられるものではありません。
彼らに抱かれることは汚らわしく、鳥肌が立つ思いだったことでしょう。
それでも黄金の首飾りを手に入れる為なら容易な選択だったのか、フレイヤは全員の相手をし、約束通りブリージンガメンを手に入れました。
いかにも本能に忠実な彼女らしいエピソードですね。
フレイヤが涙した?健気な女性らしい一面も
フレイヤは女性の美しい部分、悪い部分を具現化したような存在として扱われています。
そんな彼女の女性の美しさを今に伝えるエピソードも勿論残っています。
オーズ(オズル)という神はフレイヤが心から愛した夫でした。
彼女はニコニコと夫の側で幸福にひたる日々を過ごしていました。
ところがある日、夫は「旅に出たい!」と思う欲求がこらえきれなくなります。
懸命に引き止めるフレイヤでしたが、彼はふらりと出発していきました。
夫の帰りを寂しさをこらえながら待ちましたが、いつまで経っても戻ってきません。
悲しみのあまり、フレイヤは毎日泣きました。
周辺を見渡せる大きな岩石の上に座り、ただただ泣き続けた結果、彼女の頬を流れた涙が岩の割れ目を伝わり、地中の深くで黄金になり、海の中まで流れていった滴は、美しい琥珀に変化したと伝わります。
こんな伝説から、黄金や琥珀は別名で「フレイヤの涙」と呼ばれたそうです。
まとめ
愛と欲望のままに生きる大胆な女性の一面と、心から慕った相手を純粋に想い続ける少女らしい一面を併せ持つフレイヤは、まさに女性の権化と称される女神でした。
気付けばあなたも、そんな奔放な女神フレイヤの虜になってしまったのでは?
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