北欧神話で最強といわれる雷神トールとはどんな神なのか?徹底解説!

トールがミョルニョルをふりかざしている
ミョルニルをふりかざしているトール

北欧神話の中で「最強」の称号を意のままにしている雷神トール

ゲームやアニメで耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか?

神々の黄昏『ラグナロク』を迎える北欧神話の中で、アイスランドやノルウェー、スウェーデンといった北欧に住まう古代の人々に、彼は一体どんな活躍をみせるのか。

その魅力を徹底的に紹介します!

なお北欧神話の全貌を把握したい方は、こちらの記事もどうぞ!

北欧神話、最強!神々や人間の守護者として、槌(ツチ)をふるう豪快な雷神

ソー(トール)の戦い(Thor’s battle with the Ettins)

北欧神話の中で、トールは神々が住まうアースガルズで最も力の強い神とされています。

その姿は、赤髪で赤い髭をたくわえた、燃え盛る炎のような瞳をしていました。

主な武器は、ファンタジーを題材にした作品ならおなじみの槌「ミョルニル」と、腰には力の帯を意味する「メギンギョルズ」でさらにその力を増幅させ、槌を握る手には鉄の手袋を意味する「ヤールングレイプル」という籠手を身につけています。

腕力は凄まじく、北欧神話の中でもその雷神と呼ばれた豪快さを表現したエピソードがいくつも残されているほどです。

代表的なものを一つ紹介しましょう。

ある日、巨人にミョルニルを盗まれたトールは例のごとく大激怒。

盗んだ相手は「ミョルニルを返して欲しければ、代わりに美しい女神と結婚させろ!」とトールに要求したのですが、そんな姑息な手段さえも、きっと彼の怒りの火に油を注いだのでしょう。

なんと、彼は結婚を要求した女神に変装して、つまり女装して敵地へ赴き、一族もろとも根絶やしにした上で、ミョルニルを取り返しました。

他にも、短気で粗野な面があり、なにかにつけては彼の武器であるミョルニルを使って脅す場面も。

神々と対立していた巨人族にも恐れられていた気性の荒さは、頭の中に砥石が入っているからと言われています。(一説には火打石とも伝わっています)

「人間らしい」神だからこそ、農民からの信仰が厚く、木曜日(Thursday)の語源にも

大酒飲みであり、大食漢である豪快で時として激情に身を任せる雷神にも、意外な一面があります。

実は、嘘や謀りに弱いあまりに、同じく北欧神話で登場するロキにたびたび騙されたり、時には罠に嵌められることがあります。

ロキ (Loki finds Gullveig’s Heart, John Bauer, 1911)

そんな荒々しく、豪快で粗暴ばかりが目立つ雷神でありながら、どこか憎めない人間らしい印象を与えるトールは、当時の人々の目にとても魅力的な存在に映ったのでしょう。

雷神トールは農耕や天候を司る神であることもあり、特に農民階級の人々からは絶大な信仰が集まっており、北欧神話の主神オーディンに並ぶほどの人気を持っていた時代もありました。

8本脚の馬(スレイプニル)で天翔るオーディン(アーサー・ラッカム)

その後、戦士階級の台頭もあり、今ではオーディンが北欧神話では目立つ存在にはなっていますが、現在でも、木曜日の語源はトールと同一だと言われており、雷神への信仰の深さの名残が感じられますね。

 

そんな雷神トールにも、北欧神話においてなくてはならない存在の宿敵がいます。

それは、世界の海の深くでぐるりと渦巻く大蛇のヨルムンガンドです。

彼はこの大蛇と何度も戦っており、最終戦争とも呼ばれる神々の黄昏「ラグナロク」でも彼の武器ミョルニルと共に激しい死闘を繰り広げます。

トールとヨルムンガンドの戦い(Emil Doepler,1905年)

このように、トールは絶大な力をもって神々や人間の守護者として、その力をふるい続けてきたのですね。

まとめ 雷神トールは強さと人間らしさで愛されキャラの神!

いかがでしたでしょうか?

ファンタジーを題材にしたゲームでもたびたび登場する雷神トールは、雷の属性を持ち、ミョルニルから閃光を放ち、パワー重視なキャラクターといった描写が多く見られます。

性格や立ち振る舞いもわかりやすくはっきりとしているので、キャラクター性が高く物語上で動かしやすい神だからといえるでしょう。

また、そんな人間らしい神だからこそ北欧神話の中でも多く登場し、また当時の人々に多く信仰されていた理由でもあるのでしょう。

今も昔もトールの個性的な魅力に夢中だったのかもしれませんね。

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