多種多様な西洋のドラゴン|その種類や生態とは?

ドラゴンを眠らせるイアソン
『ドラゴンを眠らせるイアソン』(ウィルヘルム・ヤンソン、1606年、原典

みなさんがドラゴンと聞いてイメージするのは、どのような種類のドラゴンでしょうか?

「パフ、 ザ マジックドラゴン…」という歌を思い浮かべる方もいるでしょうし、アプリのゲームなら可愛らしい人間のお友達のようなドラゴンが登場しますね。

ハリーポッターシリーズの「ハリーポッターと炎のゴブレット」に出てくるような4種類のドラゴンなら、獰猛で冷血なタイプでしょう。

空想上の生き物にもかかわらず、ドラゴンは昔からさまざまな創作物にあらゆるかたちで登場してきました。

今回は西洋ドラゴンの生態について簡単に見てみましょう。

ドラゴンの血

『聖ミカエルと竜』(作者不詳(スペイン人画家)、1405年頃、原典))

ヨーロッパ中世の伝説では、ドラゴンの血は酸性と言われています。恐ろしい毒を含むため、剣をドラゴンの体に刺すと、たちまち剣は溶けてしまうと思われていました。

それでも山の小人が鍛えて造ったサクソン王の剣は、その魔力のおかげでドラゴンを塵に変えてしまう力があると言われています。どんなに強いドラゴンにもやはり弱点、突破口はあるのですね。

ドラゴンの食べ物

一般的な西洋のドラゴンは、4本の足と鋭い牙、そして翼を持ち、空を飛ぶことができます。そしてその能力を生かして周囲にある餌となりうる物を捕獲するのです。

ドラゴンの種類にもよりますが、牛、羊はもちろん、森にいる鹿やヤギ、象までも食べるといいます。口に入る大きさなら何でも食べてしまうあたり、大蛇に似ています。

大きな獲物を飲み込んだらゆっくりと消化していき、その後消化しきれなかった骨を吐き出します。が、その光景はあまり目撃したくないですね!

ドラゴンの種類

一口にドラゴンといっても、ちょっと思い返してみるといくつか姿が違うのがいる、と気が付く方もいらっしゃるでしょう。いくつかの種類を挙げてみましょう。

陸のドラゴン

これがもっとも多くの人が思い描くドラゴンのイメージに近いのではないでしょうか。

つまり4つの足、ギザギザが付いた長い尾があり、体全体が固いうろこで覆われている姿です。このタイプのドラゴンは、宝を守っていたり、火を噴いたりします。

森のドラゴン

『イアソンとドラゴン』(サルヴァトール・ローザ、1663-1664年頃、原典

ヨーロッパでは昔から深い森の中には魔物が棲んでいると思われてきました。つまりドラゴンにとっては格好の隠れ家ということです。

しかも森には野生の鳥や獣がいるため、ドラゴンにとっては手を伸ばせばいつでも食べ物にありつける理想的な環境といえますね。

森のドラゴンは洞穴深くや昔の炭鉱跡、城跡等々を寝床にしている上、季節によって変わる森の色彩に合わせて体の色を変えることができると言われます。

そのため普段はほとんど人間の目に触れることはありません。森を歩いていて疲れたから木の根っこで一休みしよう、と寝転がった場所が実はドラゴンの体の上かもしれませんよ。

地底のドラゴン

中世の時代、ヨーロッパで黒死病が大流行した際に、人々は「地底にドラゴンがいる」と囁いたといいます。

また大規模な殺戮などを引き起こす人間の憎しみや不寛容は、特に地底のドラゴンの糧となるのだとも言われていました。

 

この他に沼地のドラゴン、海のドラゴン、湖のドラゴンもいます。

海のドラゴンには、巨大なウミヘビに怪獣の頭を付けたような姿をしたものや、亀のように甲羅とヒレのような四つ足を持つものがいます。

まとめ

想像上の怪物にもかかわらず、その種類や生態についてはたくさんの説が語られているドラゴン。

時には人間の友達、時には恐ろしい敵として、これからもいろいろな場面で出会えそうですね。

今回はドラゴンの生態や種類に関して簡単に触れましたが、世界中の神話・伝承には様々なドラゴンがいます。

興味がある方はぜひご自身で調べてみてください。

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