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【聖杯王の息子】ローエングリン

アーサー王
  • 種別:聖杯王の息子
  • 親族関係:パーシヴァルの子

アーサー王伝説にはまったく登場しないが、重要な騎士であるパーシヴァルの息子とされる人物。

オリジナルの伝説における聖杯王の息子「ローエングリン」

ポストカードに描かれたローエングリン
ポストカードに描かれたローエングリン(作者不明、1900年頃)

聖杯王としてのパーシヴァル(パルジファル)の息子。

聖杯伝説は元々アーサー王の説話とは別系統の話であり、主役はパーシヴァルであった。

その聖杯王パーシヴァルは後に円卓の騎士の一員となり、ガラハッド同様純潔(童貞)のまま世を去ったことになっていたが、オリジナルの伝説においては1人の後継者をもうけている。

これがローエングリンである。

もちろん、純潔のまま死んだことにされたマロリーの話を筆頭とするアーサー王伝説には、ローエングリンは登場しない。

ローエングリンは正体を隠したまま、弟殺しの容疑をかけられたエルザの元に出現する。

ローエングリンはエルザを自分の妻にすることを条件に、彼女の潔白を証明するために戦い、勝利する。

エルザを妻としたローエングリンは、彼女に自分の正体を問いつめないようにと求めるが、エルザは最終的に約束を破ってしまう。

ローエングリンはこの時点で自分の正体を明かし、エルザの元を去る。

説話の根本はアーサー王伝説やケルト伝説などではなく、ギリシア・ローマ神話の「アモールとプシュケー」に近い。

ワーグナーの作品としても初期のものにあたるだけに、あまりゲルマン伝統文化への傾斜もなかったようである。

ただし、この後にワーグナーは、聖杯王伝説に題材を取った「パルジファル」(つまり、ローエングリンの父が主役)を作っており、「ニーベルングの指輪」に至るゲルマンファンタジー的作品世界のきっかけを作ったことにはなりそうだ。

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