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【湖の貴婦人】ヴィヴィアン

湖の乙女と円卓の騎士ランスロット
湖の乙女と円卓の騎士ランスロット (Speed Lancelot, 1912)
  • 種別:湖の貴婦人
  • 親族関係:マーリンの愛人

アーサーにエクスカリバーを与え、また最後に回収した女性。実はランスロットの育ての親でもある。

エクスカリバーを与えし妖精「ヴィヴィアン」

アーサー王にエクスカリバーを渡す「湖の乙女」
アーサー王にエクスカリバーを渡す「湖の乙女」(Alfred Kappes)

ニミュエや「湖の貴婦人」と呼ばれることもある妖精。

3者は完全に同一の存在ではなく、元々は独立した別のキャラクターであったが、説話が統合される過程でまとめられたのだ、とする説が有力である。

「湖の貴婦人」はエクスカリバーをアーサーに与えた当人であり、最後にペディヴィアが投げた聖剣を受け取っている。

エクスカリバーを水に投げ入れるベディヴィア(オーブリー・ビアズリー、1894年)
エクスカリバーを水に投げ入れるベディヴィア(オーブリー・ビアズリー、1894年)

またニミュエとしては、マーリンの弟子兼恋人であり、マーリンを誘惑して幽閉した、との説話を持っている。

アーサー出生から王国統一ぐらいまでは、マーリンが魔法を使えるアーサーの保護者役になっているのだが、物語の後半では完全に「湖の貴婦人」に取って代わられる。

しかし、その保護者としての基本的役割に大きな変化はないため、役割交代のためにマーリンがニミュエに幽閉されるというエピソードが考え出されたのではないかと思われる。

なお、マーリンはニミュエに幽閉された後、ガウェインに会い、聖杯探索を行うようにとのメッセージをアーサーに伝え、物語から完全に姿を消している。

ただし、説話によってはこのニミュエの名がヴィヴィアンに置き換えられていることがある。

ヴィヴィアンは、ランスロットの養母として有名である。

父の城が落ちた後、ランスロットは実母とともに逃亡していたのだが、ヴィヴィアンはとある湖のほとりで幼児ランスロットを拉致し、そのまま18歳になるまで育て上げたのだ。

このため、ランスロットは「湖の騎士」とも呼ばれた。

「湖の貴婦人」としてのヴィヴィアンは完全にアーサーの保護者なのだが、ランスロットの育成者としてのヴィヴィアンは、アーサーの味方であると断言することはできない。

なお、「湖の貴婦人」の正体はヴィヴィアンではなく、アーサーの異父姉モルガン・ル・フェイであるとする説もある。

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