- 類別:アーサーの一族
- アーサーとの関係:義姉
アーサーとの間に罪の子モードレッドをもうけた女性。アーサーは姉とは知らなかったが、果たして彼女は?
欲望に流されやすい?モードレッドの母「モルゴース」
ティンタジェル侯ゴルロイスと妻イグレーヌとの間に生まれた3人の娘の長姉。
次女がエレインで、3女がモルガン・ル・フェイであるとされる。
ユーサーが父ゴルロイスに言いがかりをつけて殺し、母イグレーヌと結婚するのと同じ時に、モルゴースはオークニーのロト王の元に嫁にやられた。
要するに厄介払いされたのだ。
やがて生まれた弟アーサーは、約束によりマーリン経由でエクトルの元に送られたため、母を同じくする姉弟でありながら2人は顔を合わせていない。
その後モルゴースは、ガウェイン・アグラヴェイン・ガヘリス・ガレスの4人の息子(すべて円卓の騎士)を産む。
ただし、夫ロトはアーサーの王位継承を認めなかったため、統一戦争で討伐の対象となる。
戦いの最中、彼女は敵情をスパイするために4人の息子を連れてアーサーのもとを訪れる。
その美しさに魅了されたアーサーは一夜を共にすることを申し入れ、その結果モルゴースはモードレッドを身ごもることになる。
この時、ふたりはお互いが姉弟であることは知らなかったとされる。
父譲りのアーサーの年増趣味が、後の悲劇の原因となったのである。
ロト王は後にアーサー側に寝返ったノーサンバランドのペリノア王に殺される。
モルゴースは何故かそのペリノア王の息子であるラモラック(マロリーではパーシヴァルの兄)と恋仲になってしまい、「よりにもよって父の仇の一族に抱かれるとは」と激昂した息子ガヘリス(ガウェインだとする話もある)に殺されてしまう。
母イグレーヌは割と貞淑だったのだが、モルゴースは欲望に流されてしまうタイプだったらしい。
なお、彼女については妹モルガンとの混同もかなりあり、話によってはモードレッドを産んだのはモルゴースではなく、モルガンであったとするものもある。
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