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イギリスのウェールズに衝撃の都市伝説が浮上!現代にリアル・サキュバスが現れた!

『リリス』(ジョン・コリア、1892年)
『リリス』(ジョン・コリア、1892年)

私たちが「イギリス」と呼んでいる国は、実際は四つの国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)の連合国家。

昔はなじみの薄かったこれらの「イギリスの中の小国」も、最近のサッカーやラグビーの国際試合で、「ウェールズ代表チーム」や「スコットランド代表チーム」等が活躍するようになってきたので、だいぶ日本でも知名度があがってきたようですね。

そのうちのひとつ、ウェールズの地元ニュースサイトを見ていて、とんでもない記事を見つけてしまいました。

21世紀の今日に、伝説の魔物「サキュバス」が現れ、大暴れをしているというのです!

詳しく、お話しますね。

おさらい:ゲームやアニメのキャラでおなじみ「サキュバス」

リリス
『リリス』(ジョン・コリア、1892年)

サキュバスについて、簡単に解説しましょう。

  • 古くから西欧に伝わる女性の魔物である
  • 美女の姿をとって男性に淫らな行為を迫る
  • 虜になった男性は、殺されたり、地獄に落ちたり、単純に体調が悪くなったり…とにかくよい結果にはならない
  • キリスト教圏では特に「正しい道に進もうとする男性を誘惑してくる悪魔」として恐れられた

キリスト教の信仰にとって肉欲はそもそも忌むべきものである上、昔のヨーロッパでは性病のリスクも高かったでしょうから、こういう悪魔はそうとうに厄介な人類の敵として、嫌われていたことでしょう。

ですが正直なところ、「美女の姿をとる悪魔」というのは、現代のメディアにとっては実に都合のよい設定です。

別名の「リリス」という呼び名でのキャラ化をも含めると、ざっと思いつくだけでも、モンスト、パズドラ、格闘ゲームのヴァンパイアシリーズと、いろんなゲームにこのモンスターが登場しています。

もはや現代サブカルの定番キャラといってもよいのでは?

ホンモノのサキュバスに襲われたという証言が!

「サキュバスの彫像」(オーギュスト・ロダン)
サキュバスの彫像(オーギュスト・ロダン)

ところがです、この21世紀の現代に、「サキュバスに襲撃された!」という重大な証言がウェールズにて報道されました。

「Randy ghosts prowling Welsh highways to seduce drivers, paranormal author claims」

この記事によると、経緯は以下の通りです。

  • 被害者ジョンさん(男性)は、その日、森林地帯を貫く道路をドライブしていた
  • 路肩に美女が立っていて、ヒッチハイクのサインを出していた
  • 乗せてあげると、いろいろと積極的な女性で、まあ、ジョンさんも意気投合して、その気になっちゃった
  • 森の中の寂しい路肩に車を停めた
  • うっとりと目を閉じたジョンさん
  • でもなんだか、この美女の体臭、焦げくさいような変な匂いだな、と気づき目を開けた
  • 美女だと思って抱きしめていたものは、しわくちゃの醜悪なバケモノに変わっていた
  • 悲鳴をあげるジョンさんの前で、その姿はすうっと消えてしまった

「オラ、おったまげただよ!ありゃあ伝説のサキュバスに違いねえずら!」

といまだに震えの止まらないジョンさん。

※ちなみにジョンさんの言葉遣いは本稿のライターの想像です、あしからず。

マジメにこの事件を考察

さて、この記事ですが。

本稿のライターである私も含めて、サブカルに強い人は「ン?」と気になるところのある証言ですね。

2つ、気づく点があります。

  1. 前半の展開が、アメリカとメキシコで大流行したことのある都市伝説、「消える美女ヒッチハイカー」のアウトラインに酷似している点(もっとも、アメリカの美女ヒッチハイカーは、いつのまにか後部座席から消えるだけで、グイグイ誘惑してくることはありませんが)
  2. 後半の展開、「美女と思って目を閉じて抱いてみて、目を開けてみると、あざ笑う醜悪なモンスターに変わっていた」は、スタンリー・キューブリック監督の有名なホラー映画『シャイニング』のクライマックスの展開そのままという点

これがあるのでサブカル好きほど、「この展開、ンー?」と思ってしまうところですが、どうもこういう話の常で、

「俺もやられた!」

「僕もやられた!」

という後続の被害情報が相次ぎ、地元ニュースも無視できなくなった次第。

日本人の感覚からすると、「前後の経緯を考えると自業自得なところもあるので、本当だとしても僕だったら恥ずかしくて名乗り出ないなー」とも思ったりもしますが。

ともあれ、ウェールズ男性たちを悩ますこのサキュバス騒動、被害といっても「脅かされた」だけで、ケガ人も死者も出ていない話なのは、まずはヨカッタ。

しかも同サイトを追っていても、この話題自体がすぐに忘れられた模様です。

けっきょくなんだったのやら。

まとめ:サキュバスに会いたいならココへ行こう!

それにしても、日本ではすっかりキャラクター商品化しているサキュバスが、ご当地では都市伝説のモンスターとして現代でもちゃんと恐れられている、というところに、なんだか面白さを感じます!

このサキュバスが出たのは、ウェールズのスウォンジーという地方都市の郊外の森林地帯とのことです。

リアル・サキュバスに会いたい、という方は、海外旅行としてウェールズに出かけて、このあたりの地域をレンタカーでドライブしてみると、エンカウントできるかもしれません!

え?

最後に醜悪なバケモノに変わるのはイヤだ?

イメージしていたサキュバスと違う?

うーむ、それはたしかに……。

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