ロカ岬という場所をご存知でしょうか。
ロカ岬はポルトガルの首都リスボンから約1時間ほどでたどり着く、島を除いた陸地としての「ユーラシア大陸最西端」の地です。
賑やかな首都リスボンとは打って変わり断崖絶壁のロカ岬は、まさに最果ての地といった雰囲気。
ここから見る大西洋に沈む夕陽は絶景です。
本稿では、一度は行ってみたいロカ岬の魅力をお伝えします!
日出ずる国・日本から行くからこそ感慨深い!
ユーラシア大陸最西端と言っても、あなたがもしお隣のスペインや簡単にアクセスできるヨーロッパ出身であれば、それほど魅力を感じないかもしれません。
ポルトガルはヨーロッパ圏内からであればたいていの国から2~3時間で着きますし、「ユーラシア大陸最西端」を実感するには時間的にも距離的にもあまりにも短いからです。
しかしユーラシア大陸の東の果て、日本から行けばポルトガルは文字通り西の果ての果て。

ヨーロッパを中心とした地図を見ても日本は一番右端に位置しますよね。
アクセスとしてはユーラシア大陸を丸ごと横切るような形になり、時間的にも直行便がなく最短でも15時間以上掛かるため、ユーラシア大陸の大きさを嫌でも感じることとなるでしょう。
しかし苦労してたどり着けば、その分そこには壮大な景色が待っています。
太平洋から昇る朝陽と大西洋に沈む夕陽

四方を海で囲まれた日本であれば、海から昇る朝陽を見ることも海に沈む夕陽を見ることも決して難しくはありません。
しかし日本においては文化的にも習慣的にも、朝陽を重視する傾向があるのではないかと思います。
元旦に初日の出を見るために日本各地の朝陽スポットに多くの人が集まるのもその例と言えるでしょう。
日本では昔から太陽を神聖なものとして敬う文化があり、1日の始まりを告げる朝陽はその象徴とも言えるわけですね。
太平洋から昇る朝陽を見れるのが日本を始めとした太平洋沿岸の限られた国々だけであるのと同じように、大西洋に沈む夕陽を見れる国も当然ヨーロッパやアフリカの大西洋沿岸の国に限られています。
世界が滅びない限り、毎日朝陽と夕陽は存在しますが、一生涯で「太平洋から昇る朝陽」と「大西洋に沈む夕陽」を両方見ることができるのは地球上の何割かの人だけでしょう。
朝陽が「始まり」の象徴なら夕陽は「終わり」の象徴。
そう表現するとネガティブに聞こえるかもしれませんが、例えば仕事を辞めて転職する時、恋人と別れた時、嫌な過去を忘れ前を向いて歩き出したい時…夕陽は新しい一歩を踏み出すのにきっと勇気を与えてくれるはずです。
ロカ岬に立って大西洋に沈む夕陽を眺めながら、明日へのパワーや希望をもらってみてはいかがでしょうか。
コメントを残す