SF映画やアニメで取り上げられる「人工知能」。
近年この人工知能が情報産業を中心に注目を浴びています。
人工知能とは何か?人類とどのように関わっているのか?
本記事では人工知能が及ぼす未来の世界を、いくつかのパートに分けて徹底解説します。
人工知能とは何か?
その利用は様々な産業分野で応用できるとされており、その一部は既にみなさんの生活に浸透しています。
結論から言うと人類が飛躍的に発展すると言われる反面、人類を滅亡に導くとも言われています。
では現段階で何が考えられるのか?
人工知能が我々の生活にどのように関わっているのか?
次章以降ではいくつか日常に分けて説明していきましょう。
人工知能で何が起こるの?
人工知能とはコンピュータ上で人間の持つ知能を実現させようという試みまたは技術のことです。
コンピュータは高度な情報処理能力を持ちますが、人の命令が必要であり、プログラムという形で知識を与えないと何もできない箱に過ぎません。
これに対して人工知能とは自らの意思で「思考」「判断」「実行」「学習」を行っていくのです。
言い換えれば人類が地球環境の変化を体に適応させてきたように、進化することができるのです。
身近な人工知能はいつもあなたの側にいる?
みなさんはインターネットで何かを調べたいときにGoogleやYahooといった検索エンジンを利用していませんか?
検索ボックスに調べたいワードを入力するだけで簡単に必要な情報が手に入り便利ですよね。
実はこれも立派な人工知能の一種であり、検索結果を出力すると同時に、人がどんなキーワードで何を知りたいかをデーターベースに蓄積して学習していると言われています。
毎日世界中から膨大な数のリクエストが寄せられるので、利用すればするほど賢くなります。
そして、我々ユーザーはその検索サービスを無料で利用できる反面、人工知能育成の手伝いをしているのです。
実際に「えっ?見ていたの?」と思うぐらい正確なアンサーの出力や広告をレコメンドできるのは、こういった理由がある為です。
また、今や日本のスマートフォンユーザーの6割を占めると言われるiPhoneに搭載されている音声認識アシスタントサービス「Siri」も同じ原理で便利な反面、人の問いかけを日々学習していると言われています。
実際にSiriに限らずこのようなサービスには、サービス向上のためリクエスト情報の一部を収集利用するとの記載が利用規約に記されています。
善意的に利用される場合は、人々の生活がより便利になり、感動という機会を多くの人に与えることが可能ですが、悪意を持って利用された場合、情報が人工知能によって管理・コントロールされる恐れがあります。
そうなった場合、何が真実で何が正しいのか?人類は判断できるでしょうか?
人間と同等以上の思考を持つ人工知能が生まれるのは、時間の問題かもしれません。
人工知能が仕事を奪う?
人工知能が発展すると、経済活動が活発化していきます。
今まで人が行っていた業務が機械に置き換わり、正確且つ高速に処理していきます。
例を挙げると、様々ありますが、分かりやすい例で例えるとソフトバンク社が発売した家庭用ロボットPepper(ペッパー)が該当するでしょう。
現在は来店したお客さんに話しかけホッとした時間を与えているのが中心の役割かもしれませんが、事前に来店者の要件や情報を参照しておき、感情を持ったうえでその時々に応じた言葉の選択ができるようになれば、1人で接客を完結できるようになり人と同じ役割を果たせることにもなるでしょう。
他に挙げると株式を初めとする金融商品のトレーディング業務もこれに該当します。
現在も取引自体はコンピュータ上で行われていますが、重要な命令や判断を下すのは人間です。
投資の取引は人間の心理戦です。
様々なタイミングでリクエストが出され、それに同感した人がアクションを行い取引が成立します。
これが人間的思考を持ち、人の思考を先回りして判断できるようになれば、最適なタイミングで売買ができ、コンピュータを稼働させているだけでお金が転がり込んでくることになります。
ただし使い方を誤ればリーマンショックの非ではない世界経済が混乱することになるでしょう。
上記は一例であり、いま自分達が行っている仕事は将来機械に置き換わっている可能性は十分考えられるのです。
人工知能vs人工知能
現在、昔のように世界規模の戦争は行われていませんが、地上から戦争というものは無くなっていません。
そして今の戦争は昔のように人が武器を持って直接戦地に乗り込むということはなく、遠隔地からロボットを操作して完結しています。
このロボット技術に人工知能が搭載されると言われています。
人間ですら結果的に起こしてしまった「戦争」という行為に対して人工知能が適切な判断をできるでしょうか?
またこのような人工知能同士の戦争が行われた場合、世界はどうなるでしょう?
考えただけでゾッとしませんか?
人類と人工知能の未来は?
実際に人工知能に関わる話はこれだけでなく、考えられることは無数にあります。
しかし共通して言えることは何でしょうか?
人工知能は便利な反面、善にも悪にもなりえると思いませんか?
特に人工知能が自らの意思で学習し悩み成長して行動するようになれば、その時人間はどうなるでしょうか?
日本のゲームメーカーカプコン社が発売したゲームに「ロックマンX」というアクションゲームがあり、ロボットと人間が共存する未来の街が描かれています。
このゲームの主人公ロックマンは人間的思考を持ち合わせて行動することができるロボットとされています。
このロボットの製作者Dr.トーマスライトという科学者は「X」について「無限の進化の可能性を秘めた世界の希望」と言った反面「危険」という意味も含まれていると述べています。
そして、このような自分達に極めて近い存在を受け入れるには人類はまだ幼すぎるのかもしれないとも言っています。
グッときますね。
現在の技術では人間に代わる人工知能は実現できていませんが、こう言っている間にも刻一刻と進化していることでしょう。
人類は人工知能とうまく共存するのか?
それともSF映画のような高度な自立意識体によって支配されていくのか?
もはやゆっくり考える時間はありません。
本当の意味での時代の幕開けはまだ序曲に過ぎないのかもしれません。
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