日本で生まれ、世界中で絶大な人気を誇っているRPGゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズ。
ゲームに登場する職業のなかでも、「召喚士」はロマンある職業としてプレイヤーから好まれています。
人気の理由は、その戦い方。
召喚士は「召喚獣」と呼ばれる精霊や幻獣を召喚し、大迫力の演出と強力な効果でゲームを盛り上げます。
この召喚獣は、そのほとんどが神話や伝説に登場するキャラクターが元ネタになっています。
このページでは、そのなかでも少々変わった召喚獣をご紹介しますね。
イフリート(FF3~)
ファイナルファンタジー3以降、ほぼ皆勤賞を取っている召喚獣です。
「ファイナルファンタジー以外で名前を聞いたことがない」という方も少なくないでしょう。
イフリートはイスラム教に登場する魔神です。
火と風によって創造された魔神で、ジン(魔人、精霊)の一種とも言われています。
恐ろしげな姿をしており、短気で気性が荒く『アラビアンナイト』の中では悪役として登場します。
炎だけでなく様々な魔法を使う事が出来ますが、『ダンジョン&ドラゴン』の影響で炎使いのイメージが定着してしまったようです。
グラシャラボラス(FF8)

ファイナルファンタジー8に登場し、取得するのが面倒な割には効果が微妙という少々残念な召喚獣です。
しかし、名前と見た目のインパクトはかなり優れています。
作中だとグロテスクな電車のような見た目ですが、元ネタはソロモン王伝説に登場する悪魔の一人、グラシャ=ラボラスです。
ゲーム上でもグラシャラボラス取得には、「ソロモンの指輪」が必須アイテムになっています。
伝説では犬に羽の生えたような外見をしており、人に知識を教える一方で殺戮を得意とする残虐さがあります。
過去と未来に精通しており、人を透明にする能力も持っているという、いかにも悪魔的な特徴を持っている悪魔です。
カーバンクル(FF5~)
ファイナルファンタジー5で初登場。
額に赤い宝石を付けた、可愛らしい動物の姿をしている召喚獣です。
元ネタははっきりしていませんが、大航海時代にパラグアイを旅していたスペイン人によって発見された動物がモデルではないかと言われています。
この動物は「額に真っ赤な宝石を付けている」という特徴があります。
しかし、サルともリスとも竜とも言われており、外見は一定ではありません。
この宝石を手に入れると富と名声が手に入ると言われており、多くの探検家が探しましたが、結局見つけることは出来なかったとされています。
ナイツオブラウンド(FF7~)

ファイナルファンタジー7に登場した隠し召喚獣で、あまりの強さと登場シーンの長さで話題になりました。
英語にすると「Knights of round」になり、「円卓の騎士」を意味します。
円卓の騎士とは、アーサー王伝説に登場した強い忠誠心と気高い騎士道精神を持った騎士たちのことを言います。
円卓には12席用意されていますが、実際の騎士の数はもっとたくさんいます。
有名どころではランスロット卿、トリスタン卿、ガラハッド卿など。
召喚獣をよく見ると魔法使いのような風貌の者がおり、「これは魔法使いマーリンでは?」とよく言われますが、マーリンは円卓の騎士には含まれません。
まとめ 神話を知っていれば、よりFFを楽しめる!
ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣のなかでも、少々変わったものを取り上げてきましたが、いかがでしたか?
歴代シリーズを合わせると、召喚獣の数は非常に多くなります。
そのほとんどに元ネタがありますので、調べてみるとより一層ゲームを楽しむことが出来ると思いますよ。
興味のある方はぜひ一度調べてみて下さいね。
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